2015年11月16日月曜日

前立腺癌の抗がん剤治療

イクスタンジは効いているのだろうが、PSA値は3桁を下ることはなさそうだ。エストラサイトもザイティガも3桁になった時点で効かなくなったと判断されて次の薬に移った。しかし、イクスタンジの次の薬は抗癌剤しかない。

「次の薬はないから、この薬でしばらくねばるしかないね」と主治医は言う。
「ではイクスタンジが効かなくなったと判断されるのは、PSAの数値がいくらくらいまで上昇したらでしょうか」と問うと、「500を超えたらでしょうね」とのこと。

「以前に抗がん剤治療は受けないと聞いていますが、目前に迫ってきて改めて聞きますが、抗がん剤はどうされますか?」と主治医。

「抗がん剤の薬はドセタキセルです。前立腺癌の抗癌剤は副作用がきつい薬で、私の経験では、5人に一人は効果が出て元気になる、5人に二人は副作用に苦しみ、残りの二人は効果がない、抗がん剤治療を始めて1週間で亡くなった人もいた」とも。

「もし5人に一人の効果が出て元気になったとして、そのあとはどうなりますか?」と問うと、「癌細胞をすべて殺せるわけではないから抗がん剤治療は続けなければいけないし、やがて効かなくなる」とのこと。

「抗がん剤はこれまでの飲み薬と違い、副作用との戦いです」と、これまで何度も聞いている。「1週間くらい食事ものどを通らない人もいるし、髪の毛は抜けます」とも。

実は、60歳前頃から抜け毛が目立つようになり頭頂部がだんだん薄くなっていた。風呂上がりで洗髪した頭に櫛を通すと隙間だらけで地肌が鏡に映っている。我が家の家系は抜けずに白髪になるはずなのだ。兄もそうだし父もそうだった。髪の毛はふさふさと多いほうだった。それだけに薄くなっていくのが許せなかった。

ところが、前立腺癌でホルモン治療を受けたことで、髪の毛が戻ったのである。”髪の毛が生えてきた!”と気が付いたときは嬉しかった。

頭髪が抜けるのは男性ホルモンの作用なので、女性ホルモン治療から頭髪は生え、髭はうすくなるのはよくあることだという。
抗がん剤治療を受けたくない理由に、このせっかく生えてきた髪のが抜けるのは嫌だ!というのもあると主治医に言うと、苦笑いされた。

今現在、足腰に問題はないし体調もいい。ただ疲れやすいのは、癌細胞が栄養を横取りしてしまっているからのようだ。イクスタンジの副作用かと思っていたが、PSAが高止まりしているのも原因だと思う。

このままで過ごせれば有り難いから、抗がん剤治療はしませんと断った。もっと切羽詰まってきたら変わるかもしれないが。


2015年11月5日木曜日

鯛をさばく

長浜の長女が、月に二度ほど土日に家に来る。まだ子供がいないので、京都で買い物や大阪での用事を兼ねてだが、私の様子を気遣って会いに来るのが本音かもしれない。

長女は、なぜかハマチの刺身が大好きなので、スーパー内の鮮魚店にあればいつも一本買いで買ってきてさばき、刺身にしてやる。さばいたあとのアラはアラ煮にしてまた美味しい。

ある時、面倒くさいと買ってなかったら、家に入るなり冷蔵庫を開けて刺身がないと知りがっかりしたのを見て、慌てて買いに行ったことがある。以来、一本買いの入荷がなければパックの切身でも買っておくことにしている。

今回は鯛があったので、ハマチをやめて鯛の刺身にした。

刺身にできる鯛はたまにしか店に並ばない。さばく者としてはいつもハマチでは面白くないし違った魚もさばいてみたい。あら煮は鯛のほうが断然美味しい。

ハマチはさばく機会が多いから手慣れているが、鯛はたまにしかしないので切身の厚さや盛り付けがまだまだだだから、またやってみたくなる。
魚をさばくのは、登山の趣味の前が船釣りだったので、その頃から見よう見真似で釣った魚をさばいていた。

癌で仕事を減らし時間がある今、魚のさばき方をもっと詳しく知ろうとユーチューブで探すといっぱいある。で、面白くなってダウンロードしたものを編集し、DVDにまとめてみた。


3枚おろしの手順はどの魚も同じとはいえ、魚種によって知るべき知識やコツがある。1魚種ごとに複数のプロの動画ををつなぎあわせ、無駄な部分はカットして1枚20分程度に収め、4枚組のケース3巻に収納した。

ハマチは慣れたからDVDを見なくてもさばけるが、たまにしかしない他の魚は、さばく前に見てイメージしてから取り掛かる。見てるとスムーズにさばける気になるのだが、いざ取り掛かるとすんなりといかないものだ。包丁もこまめに一生懸命研ぐのだが、プロのような切れ味にはならない。

魚をさばき刺身をあてに酒を飲む楽しみ、上手にさばきたいと思う目標、これも目先を生きる楽しみの一つである。