2016年9月22日木曜日

退院後の日々・・・その2

自宅ではベッドではなく布団で寝起きしている。介護申請も済ませたから承認されればベッドも保険適用で安く借りられるようだが、使う気はない。パソコンディスクや仏壇などもある部屋なので、場所をとるベッドは置きたくないのと「まだそこまで介護されるほど悪くはないわい」という反抗心も多少ある。

とはいっても布団だと起き上がるのはけっこう辛い。足腰に体を持ち上げるほどの筋力がなくなっているから両手の支えが必要だ。天井から何本もロープが吊るしてあれば起き上がるのも楽なのだが、といつも思うのだが現実的ではない。でも身の回りにあるもので工夫すれば何とかなるものだ。寝返りを打って後向きで腰を上げ立ち上がるまでの動作に、両手で支えるに適した高さのもの、トイレットペーパーでも小机でも椅子でも、高さの違うものを順次引き寄せて支えにし、起き上がっている。

寝床の横に小机を置き、手を伸ばせばとれるものを並べている。体温計や血圧計があったので、1日2回ほど測定して記録している。また横になっているときに喉だけでなく口の中もひどく乾く。寝たままでペットボトルから飲むとこぼして布団を濡らしたので、孫が使っていたマグカップのお古を使いだした。夜中に口が乾いて目覚めること多々あるから、体を起こすことなくストローで口を潤せるから重宝だ
外出もせず一日中家の中にいるとテレビも時間つぶしになるが、見たい番組も決まってくるし、そのうちに見る気も失せてくる。余命長くないとなれば、世の中の出来事なんて関心もなくなるし寝転んでみるには疲れる。深夜、眠れないときや目がさえた時はNHKラジオの「深夜便」を流しながら朝を迎える。
夜寝る前、枕元に必ずセッティングするものに、ポータブルのDVDプレーヤーがある。使うのはCDを聴くためだが、音楽と般若心経をMP3に変換してSDカードにコピーし使用している。入れ替える面倒さはないし連続して再生してくれる。音楽CDは「私の残したい曲を選んでまとめたもの」で、般若心経はユーチューブで見つけ音声だけをダウンロードして編集したもの。寝るときに小さな音でイヤホーンで聞き流していると、不愉快な気分であっても安らぎを覚え、いつしか寝入ってしまう。
はたから見れば、毎日家の中でぶらぶらして過ごしているから退屈な日々と思われるかもしれないが、そうでもない。薬の時間を気にし、体調を気にし、起き上がるにもトイレに行くにも動きだすまで時間がかかる。少し動くと疲れるからこまめな休憩も必要だ。パソコンの作業もやりたいことがある。何事もすぐに取り掛かり行動することが出来ないから時間を要する。そんなこんなで一日が終わるから退屈で困る、という日々ばかりではない。

2016年9月9日金曜日

退院後の日々

退院して2週間ほど経過した。退院時に処方してもらった鎮痛薬は、ベースのオキシコドン10mgを3カプセル(30mg)を8時と20時に飲むことにして、エトドラク200mg1錠とその他の副作用や便秘の対応薬を食後にまとめて飲む、と決めている。その鎮痛効果も薄れてきたのか、2~3時間前になると左足あたりから腰へとじわじわ痛みだしてきた。屯服としてオキノーム5mg2包を飲むものの、良くて現状維持で鎮痛効果は期待できない。朝夕とも7時までに食事をすますことにしているから、それまで寝転んでじっと耐え、食後のエトドラクが効きだしたのか痛みの進行は止まり、オキシコドンを飲む時間をひたすら待って飲み寝転んで耐えていると、9時くらいには楽になり10時くらいで痛みはなくなり動ける、というパターンでやりすごしていた。

ある朝、7時前になって朝食をと起き上がりたいのだが鈍い痛みで起き上がる動作が辛くてもぞもぞしていると、急激に左足の痛みがひどくなり耐えられなくなった。「薬持ってきて!」と妻に叫び食後に飲むエトドラク類の薬を口に放り込んだ。このあとなぜか口の渇きも異常で「お茶を持ってきて!」とペットボトルで大量に流し込んだ。痛みの進行が止まったようなので8時を心待ちしてオキシコドンを飲み耐えていると、いつも通り10時ころには起き上がって動けるようになり朝食を食べた。この時の痛みは過去経験がなく「安楽死の薬はないのか!」と心底思ったほどである。あれば飲んでいたかも知れないな。

またこんなことが起きたらたまらんと、鎮痛薬の処方をお願いしたくかかりつけ診療所に行った。しかし先生もどんな薬を処方してよいのかの戸惑いがあるように感じられたので、とりあえずオキシコドン1カプセルの追加を処方してもらった。一般の診療所では癌性疼痛の鎮痛はあまり経験がないのだろうから無理なのかもしれない。

ということで数日於いて、退院してきた病院で再度処方を相談したく受診した。オキシコドンを1回40mgから60mgに増やし、エトドラク200mgも1回1錠から2錠に増やす。オキシコドンのカプセルは40mgタイプもあるので、10mgタイプ2カプセルを足せば口に放り込む数も減らせる。こんな処方でしばらく様子を見ることになった。採血もして貧血の進行度も検査してもらったが、数値は低下しているもののまだ輸血するほどではないということ。言われるまでもなく自分自身でそう感じていたから納得。

今後も急な出来事が増えてくるのは予想できる。今のところ1週間先まではなんとか過ごせるとの感触があるが2週間ごとの通院では不安なので、今後は1週間ごとの通院を希望しておいた。採血は2週間ごとにお願いしてみるつもりだ。