2015年5月20日水曜日

二度目の誕生日を通過しました

5月で63歳になった。前立腺癌と分かったのは61歳の12月の診察だった。リンパ腺や骨にも転移していて、肺にも小さな影が数か所あるまで進行していたので、もう長くはないと自分で決め込んで、身の回りの整理に励んだ。

賃貸で借りていた仕事場の整理、廃業処理。屋根裏に押し込んであった子供のころからの文集やアルバム、高校時代の写真部で撮りまくったや写真やネガ、山岳会に入ってからも写真は撮り続けていたので、ネガや写真も段ボール2個分くらいあった。

3月末までは動けるだろう、それまでにすべての処分を終えようと、破り捨てたり買い取り屋に持ち込んだりして必死で整理処分に励んだ。残しておきたいものは衣装ケース1箱分くらいにまとめた。これくらいなら残った家族も迷惑に思わないだろう、と。

ところが、カソデックス錠が効いてPSA値が劇的に下がり続け、体調も良くなってきた。7月には0.95まで下がった。癌なんて消滅するんじゃないかと思ったものの、それ以降は上昇を続け、オダイン、エストラサイト、ザイティガと薬がかわり、診断後から二度目の誕生日を通過した。

年をとると一年が早い、と皆感じるものだが、今は早いと感じない。身の回りの整理を早々に済ませたし、将来の夢を考える必要もなくなったし、人との付き合いも黙って絶つようにしてきた。年賀状も出さなかったし、返信も出さなかった。

仕事も出来る範囲でこなし、ごくごく近い将来の事のために動く日々を過ごしているからそれなりに忙しいのだが、先のことまで考えたり心配したってしょうがないのだと自覚しているので、ゆったりした時間を過ごしている。それが一年は早い!と感じないのだろうと思う。

64歳の誕生日を迎えられるとは思わないが、もし迎えられたら、どのように心境が変化しているのかは、興味はある。