前立腺癌だと診断されてすぐくらいに、大阪で骨転移について公開講座参があるとラジオで知り、グッドタイミングだとすぐ申込んだ。後日、長女が来た時に話すと、私も一緒に行くと即刻申し込みの電話を入れた。すでに定員一杯のようだったが、事情を話したら参加OKとなり、二人で聴いてきた。
http://www.cancer-jp.com/event/event_info/2096.html
その後、講師の橋本 伸之 著「がんを生きるための骨転移リテラシー」を買って読んだ。
骨に転移しても、直ちに命をおびやかすことはない。しかし骨がもろくなって骨折すると手術しても回復しないし、ボルトで固定しても前後で骨折するから意味がない。最も困るのは、背骨が脊髄を圧迫すると半身不随となり、寝たきり状態で床ずれを起こしたり排尿や排便も自力でできなくなる。特に排便は介護者が指を突っ込んでしなければならないから、人間の尊厳も踏みにじられる」
こんな話の箇所がずっと頭の隅に残っていて、脊髄圧迫だけはならないでくれと願いながら今日まで過ごしている。
4月から主治医が変わって、この脊髄圧迫に触れ、「癌の進行を止めることはできなくても、QOLを何とか維持できるよう、出来る事は何でもしましょう。特に脊髄圧迫はなんとか避けたい。必要ならエックス線処置もします。そのために背骨のMRI検査を受けて下さい」
ということで、初めてMRI検査なるものを体験してきた。
そのまえに骨シンチも検査していたのだが、結果の画像はチラリとしか見せてくれなかった。「転移がひどいので見ると悲観されるかもしれないので・・・」との弁だったが、私としてはひどいのは想定していたのでもっとじっくりと見て、出来ればプリントアウト出来ないかな思っていただけに残念だった。頭の骨にも黒い箇所が見えたので、「頭にも転移しているようですね」とつぶやくと「そうですね・・・」とそれ以上の説明は無し。頭蓋骨が脳を圧迫するようになったら、どんな症状が起きるんだろう、、、と新たな興味がわき起こる。
MRIの結果は、「背骨には懸念される個所はありませんでした」と告げられて、安堵する。しばらくは一番懸念していたことを考えなくてもよくなってQOLが維持できそうだ。
それにしても、MRIの音はすさまじい。ガー ヒュー ガリガリガリ とまるで工事現場の騒音そのものが入れ替わり長く短く耳を襲う。音だけでなくベッドごと小刻みに振動したりするものだから、この機械、油キレしてるんじゃないかと不安になっったり、正常な画像が撮れているのか疑いも抱いてしまう。
しかし主治医から「大丈夫でした」と告げられると、あの騒音も正常なんだと納得するものの、油キレの疑いは今もって抱いている。